建替え実績

調布富士見町住宅
建替え事業

元副理事長インタビュー
新マンションの
コミュニティ形成の工夫とは?
元理事長・多田陽子様に伺いました。(2014.01)

旧住民の結束が、新しいコミュニティ形成にも寄与。

ー建替えを体験されて、コミュニティの重要性を実感されたと思うのですが、新マンションのコミュニティ形成のために、大切だと思われていることがあれば教えてください。
やはり331戸もあると、なかなかこちら側の気持ちが伝わりません。住民が多いといろいろなことがありますから、広報誌でわかるように取り上げています。ただ「こうですよ」というだけではなく、「なぜこうなるのか?」ということをかなり書きました。それこそ管理組合が何をする組織なのか、わからない方もいらっしゃいます。そこで「これは自分たちの財産だから、自分たちで決めるんです」ということを繰り返し書きました。
何かを始めようとしても、一人では絶対にできません。でも、ずっと住んでいらした住民の方たちから、「何かあったら声をかけてね、お手伝いするわ」とおっしゃっていただいたのは助かりました。以前からの住民の皆さんは「新しいマンションに入れたのは、みんなが協力したから」と考えていらして、それがとても嬉しいと感じていらっしゃるようです。旧住民の結束が、みんなに伝わっているからこそ、現在のコミュニティにつながっていると思います。

  • ふれあいを演出するポケットパーク

高齢者の方が繋がれる、さまざまなサークルをつくりました。

ー建替え前の団地時代と、新しいマンションになってからの違いは感じられていますか?
それは世代ですね。若い方がとても多い。去年ぐらいまではベビーブームで、もう次から次へとお子さんが増えましたから。それは高齢者にとってはうれしいことでした。

ーアトラス調布では、サークル活動が盛んということを伺っています。
サークルとしては、1つの奉仕活動のほかに、趣味のサークルが9つございます。ウォーキングやグラウンドゴルフ、囲碁、将棋、絵手紙。いくつかのサークルは、皆さんの要望でできたものもあります。

ーマンション内にサークルがあれば、気軽に参加できますよね。
そうなんです。高齢者の方に、「なんとか参加していただきたい」という気持ちでした。3年ぐらい前に「きょういく」と「きょうよう」という言葉が流行りましたよね?それぞれ「今日行くところがある」、「今日用事がある」と身支度をして出掛けること。これが健康の秘訣につながるので、「ぜひサークルに出てきてほしい」という気持ちで、さまざまなサークルをつくりました。

  • オーナーズラウンジ

子育て世帯を対象としたイベントも好評です。

ー若い世代のコミュニティはいかがですか。
若い方は「若い世代の会」を作りました。だいたい2ヵ月に1回ぐらいで、お雛祭りや端午の節句といった、それぞれの季節の催しを行っています。両方の世代がいっしょに楽しめたのは、ハロウィンです。マンションが迷路みたいになっていまして、高齢者の方が自宅の前でお菓子を用意して待っているんです。そこを仮装した子供たちが、お菓子をもらいに回るんですね。これは高齢者の方も「楽しかったわぁ」と言ってくださった催しでした。

ー楽しそうですね。他にも実施されたイベントはありますか?
もう1つ、おしゃべり広場があります。若いお母さんって、赤ちゃんとずっと2人きりじゃないですか?そうすると「おうちの中で息が詰まってしまう」ということをお聞きしまして。そこで「お母さん同士でつながることができる場所」としてつくりました。おしゃべり広場に来てくださったお母さんには「名刺交換をしてください」とお願いするんです。名刺というのは、お部屋とご自分のお名前、そして赤ちゃんの名前を書いたものですね。それをいらっしゃる方同士で交換してもらうんです。そうすると、2回目ぐらいには、もうお友達になっていましたね。

  • キッズルーム

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