実例のご紹介
宮益坂ビルディング建替え事業
渋谷 宮益坂 日本初の分譲マンションの建替え
宮益坂ビルディング
(旧 宮益坂ビルディング)
従前総戸数114
従後総戸数161
宮益坂ビルディングは1953年に東京都により分譲された「日本初の分譲マンション」で、渋谷駅に近い立地を生かして地下1階と1階が店舗、2~4階が事務所、5~11階が住居の複合用途型のマンションでした。分譲時には、当時珍しかったエレベーターやセントラルヒーティングを備えた高級アパートして新聞にも紹介された最先端の高層(11階)建物でしたが、築60年を超えた建物の老朽化は著しく、宮益坂側の外壁には剥落防止用の金属ネットが設置されている状況でした。新築時には「お金持ちアパート」と呼ばれた住宅も、設備や間取りの面で現在の水準からかけ離れた状態になっていたことで、賃貸化や事務所化が進み、建替え決議時点では区分所有者本人が居住する区画は極めて少数になっていました。また、一部の区画ではバルコニーが室内化される形で増築されており、区分所有者の中にはその状態を前提に購入された方もいました。
旭化成の取り組み
宮益坂ビルディングでは2003年に一旦建替え決議が成立しましたが、リーマンショック等で頓挫し、その後再スタートした建替え事業に当社は2011年から参画しました。複数の用途があり、一度頓挫を経験していた区分所有者の皆様には様々なご意見がありましたが、コンサルタントや不動産鑑定士等の専門家の協力の下、従前資産評価や区画選定ルール、建物計画等についても説明会や個別面談を通じてお一人おひとりの納得を得ることで、2012年には建替え決議が成立しました。建替え決議後には、建替え決議に賛成されなかった区分所有者からの訴訟もありましたが、無事に解決(勝訴)。着工に当たっては「日本初の分譲マンションの建替え」としてテレビをはじめ多くのマスコミに取り上げられました。
宮益坂ビルディングの理事長・副理事長 インタビュー
宮益坂ビルディングの区分所有者 インタビュー
宮益坂ビルディングの調査・研究活動