~既存不適格マンションの建替え~

シンテンビルは1962年に首都圏不燃建築公社により分譲された下層階(1~4階)が事務所、上層階(5~11階)が住宅の複合用途型のマンションでした。竣工後に(1976年)導入された日影規制(周辺の日照確保を目的に建物が周囲に作る日影を規制)に適合していない既存不適格建物となっていたため、建替えた場合には従前よりも床面積が減少してしまう状況でした。
また、権利関係では低層階の事務所の所有者を底地権者(地主)とする地上権マンションでしたが、再建マンションでも敷地権は所有権化せず借地権マンション※となりました。
※借地権【地上権】マンションを所有権化しないで建替えた希少な事例です。

外苑東通りより

日影規制に適合しない建物形状

~旭化成の取り組み~

床面積が減少する建替えであるということは、床面積の増加で生まれる住戸を外部に販売することで区分所有者の皆様の負担を圧縮するという、マンション建替えで一般的な仕組みが難しくなります。当社にとっても経験が無い条件での建替え事業でしたが、業務の内製化で事業費を圧縮する等の工夫を積み重ねることで、床面積が減少する建替えを実現しました。建替えに当たっての区分所有者の皆様のご負担は小さくありませんでしたが、説明会と個別面談を繰り返し、建物の現状と再生の必要性を理解していただくことで、建替え決議に必要な賛同を得ることができました。再生の必要性の理解については、検討期間中に発生した東日本大震災が大きな転機となりました。

外苑東通り側(隣地にはマンション)

エントランス

エントランスホール