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「わが子の老後」を想像する

はじめに

動物愛護法はペットについて、飼い主の「終生飼養責任」をうたっています。
多くの飼い主さんもこう思われるでしょう。
「ペットはわが子。最期まで自分でお世話するのは当然じゃないか。」
それではわが子が寝たきりになって、自力でおしっこも出せない状態になってしまったら…
それでも仕事とお世話を両立できると、どれだけの方が自信を持って言えるでしょうか?
そしてそんなときでも飼い主がひとりで背負い込む事が、終生飼養責任なのでしょうか?

以前の私も「わが子の介護生活は愛情と責任感で何とかなる」ものと考えていました。
ところが老犬老猫ホームを開業して8年間、私の元に寄せられる「飼えなくなった」相談理由は特に犬の場合、実に6割が「介護生活の破綻」によるものだったのです。
今ではペットの老後に増してくるお世話の負担こそが、終生飼養の大きな落とし穴である事を実感しています。

ペットの老後にどんな変化が起こるの?
ペットの健康寿命を延ばすことはできるの?
猫も犬のように介護が必要になるの?
ペット介護が大変な時は誰を頼ればいいの?
ペットを看取る時何をしてあげられるの?…

このコラムではこのような疑問を通じて、みなさんと一緒にわが子の老後を考えていきたいと思います。

老犬老猫ホーム・東京ペットホーム 代表
一般社団法人・老犬ホーム協会 副会長
渡部帝

特別企画

「わが子の老後」を想像する

渡部 帝氏プロフィール

老犬老猫ホーム東京ペットホーム 代表
一般社団法人老犬ホーム協会 副会長
元工務店経営者

平成26年、初の都市型老犬老猫ホームとなる「東京ペットホーム(https://tokyo-cathome.com/)」を開業。その後老犬老猫ホームの基準作りを目指す業界団体「老犬ホーム協会」の設立を主導し、平成30年の発足後から副会長を務める。
「飼い主の心に寄り添う」姿勢を信条として年間200件以上の飼育困難相談に無休対応。
特にペットの介護破綻問題に取り組む活動は国内外の多くのメディアが紹介している。