建替えの具体化

建替え前~事業協力者選定

工事現場見学会

工事現場見学会

A:「いろんなことを言う人がいて、誰を信じていいのか分らなくなったこともあったわね。」

E:「建替えを望んではいたけれど、本当に建替えできるのかどうかは最後まで不安だった。」

C:「ここまで来るのに2 年以上かかっているので、(建替え決議が成立して)建替えが決まった時は本当にうれしかったのよね。」

A:「建替えは時間との闘いでしょ。住民の意見がまとまらないのは一番の問題だけど、大勢の人がいるから反対する人が出るのもしょうがないのよね。」

G:「昔の法律は全員同意でないと建替え出来なかったから、元の住民はほとんどゼロ円で新しい所に入れるような条件でないと全員同意は難しいでしょ。その法律が変わって5分の4が賛成すれば建替えを決められるようになったのは大きいと思う。」

A:「以前の建替え計画の時はまちづくりっていう言葉ではなかったけど、(地区計画では)区の裁量によることころも関係して来るね。今回の計画が始まる前にここはいろいろ問題がありすぎたのね。本当なら今より1年くらい早く新しい家に住めると思っていたのに遅くなっちゃったからね。」

G:「デベロッパーを決める迄が大変だったからね、旭化成さんが入ってくれてよかったわ。」

住民の皆様に直接お話しを伺う場として「個別面談」を実施しましたが、それはいかがでしたか?

E:「建替えの話って難しくて、自分でも何が分らないのかが分からなかったけど、個別面談で色々説明してもらって、やっと理解できた気がしましたね。」

B:「資料は送られて来るんだけど、難しくてよく分からないのよね。」

C:「個別面談ではね、男性社員の方が並んでいるよりねぇ、女性の方がいてくれたので安心して話せましたね。」

E:「父が建替えを楽しみにしていましたが亡くなりまして。母が一人で住んでいたので建替えが決まったことで、家族で話し合う事が増えてそれがとてもよかったと思いましたね。面談の席でも母と一緒に解らない事が聞けたし、どんな質問にも『え~そんなこと聞くの?』といった顔をされずに対応してくれて本当によかったです。」

G:「お金の問題が心配で相談したんですけど、高齢者でも借り入れができることをアドバイスしてもらえたので安心できましたね。」

G:「建替えなんて一生の大問題だから、悩んだこともあったけど一生懸命アドバイスを受けて自分の方向性を見出していけた。」

A:「過去にあった苦難(計画の頓挫)を経験していたから、面談に行って話を聞こうって皆さん思ったんじゃないかしら。私も思っていた事を言えたし希望通りになったので、よかったですよ。」

C、E:「旭化成さんが一生懸命にやってくれたものね。ほんと助かったわ。」

お部屋を選ぶ時の決め手はなんでしたか?

C:「娘家族が背が高いのに高所恐怖症でねぇ、5階までにしてほしいと言われたから5階にしたのよ。今度は前の部屋と違う方角がいいかなと思って西側を選びました。」

A:「私は以前の部屋から見えた同じけやきの木が見える南向きの部屋が希望だったの。環境が一番大事だもの、ずっとそこで生活するんですからね。」

C:「私は対面キッチンが希望だったので、その通りの部屋があったのでここって決めたの。」

B:「最初に決めていた部屋が抽選になりそうだったので、電話番号と同じ数字の部屋にしたのよ。中庭向きで賑やかかなと思ったけどすごく静かだし、西向きだからお昼ごろから日も当たるので良かったですよ。」

E:「間取りと予算を見比べて決めました。早起きなので東向きの部屋にしたんですけど、偶然、息子が同じ間取りの5階に決めていたのを後で知ってびっくりしましたね。息子は三宿のバス停に近いから東棟にしたと言ってましたね」

F:「住むのは私一人だから小さい部屋にしたの。西向きだけど、部屋の奥まで日が入るので良かった。」

D:「最初に希望した部屋が抽選になりそうだったので、今の部屋に決めたんですだけと、住んでみたらキッチンの幅が広くて使いやすいし、窓が大きくて空がいっぱい見えてとっても気持ちがよくて幸せです。それにね、富士山も見えるからほんとに満足してます。」

B:「たまたま顔見知りが同じ階でよかったですよ。引越してから、あらこんなに近かったのってびっくりしちゃたのよね」

E:「昔からのお友達が同じ階でよかったですよ。」

F:「偶然にも仲の良い方が近所の部屋で本当によかったの。私ひとりでしょ。何かあった時に上にCさんが居ると思うと心強いし、実際に窓が閉められなくなった時にCさんに来てもらってね、閉め方を教えてもらったの。」

仮住まい先やお引越しにまつわるエピソードがあれば教えて下さい。

F:「最初の仮住まい先を大家さんの都合で引越すことになって、同じ三丁目から裏の三丁目に引越して、そしたらアトラスも三丁目で戻って来ちゃったのね。三丁目の中で3回引っ越しをすることになっちゃったのね。」

C:「娘のお婿さんの転勤(単身赴任)が決まったので、私の家財道具はお婿さんに持たせて、私が娘の家に仮住まいすることになって、丁度よいタイミングだったんですよ。」

A:「現地の隣のマンションを借りたのだけど、この年になって、賃貸に住むのはこんなに大変かと思った。汚さないようにカーペット敷いて画鋲も打たないようにして気も使って、慣れるのには1年程かかったかしらね。でも、隣だったので、現地の工事をずっと見ていたのでね、私が工事の監督していたようなものよ(笑)」

E:「外苑前にある都営住宅を斡旋してもらえたので、こことは離れましたけど、お友達もできたし朝のラジオ体操があったりして楽しかったんですよ。超都会に住めたお陰で神宮花火大会を家族で楽しめたり、『このままここに住んでもいいわね』と話したくらいでしたけど、やっぱり賃貸だから気は使いましたね。」

B:「友達の持っている一軒家をお借りしたんだけど、ここから遠いし馴染みも無かったし、ずうずうしい私でも本当に気を使って白髪が増えちゃってね。」

F:「一人は気楽だけど、やっぱり寂しかったわね」

A:「そうよね。ちょっと道で会ってお喋りすることも無くなると、寂しいわよね」

G:「仮住まい中は体調が悪くなったこともありました。今はもう大丈夫ですけどね。」