コミュニティ街路

私道のような公道

公道の移設については、長い時間をかけて行政との話し合いがなされ、結果的に敷地の真ん中に道路を移設する計画案に決まりました。住んでみてどうでしょうか。交通量や騒音など心配されていた点はいかがでしょうか? M:元々が公道だったでしょ、今もそうですけれど。現状の車の通行については交通量は少なくみんな安心しています。移設道路のデザインから、外の方は公道だと思っていない方たちも多い。私道だと思っているのではないでしょうか。だから良いという部分と少し申し訳ないなという部分が両方あります。住んでいる私たちにとってはとても安全だし夜も雰囲気が良い。 S:私は一階ですが、確かに車が入ってこなくてよいですね。通勤通学の人がほとんど、幼稚園や保育園の子やお母さんの自転車も安心して走っている。入口に段差があって、公道じゃないと思うらしく余計な車が入ってこない。外から来る車は不便に感じるかも。スピードも出せない造りだし。自転車も車道と思わないで通っている様子です。中学生たちも車道を横に広がって歩いていたりします。 M:私たちは何回かコミュニティ道路の見学会に行ったので、私たちにとっては目指した通りだったが、あのつくり、私道のように見えるねと友人に言われました。

以前の敷地の北側にあった道路とくらべていかがですか。 K:前の時の方が車は多かった。今は交通量がすごく少なく静かです。 L:こういう道路ができると車がぶんぶん通るのではないかと、心配でしたが実際は車が少ない。 B:近所の人がここを通っていいんですか、みたいなことを聞いてきてくれてみんな遠慮して通っている感じです。 A:でも市の道路にしては立派すぎる気がします。 G:市の道路に間違ないです。行政側は、最初は道路というものはアスファルトで真直ぐで、溝はL字溝だという硬い考え方でしたが、行政協議を重ねるうちにだんだんにご理解を頂きました。たいへんありがたかったです。 K:新聞に新築マンションの広告が大きく出た時、あんな素敵なマンションができてうれしいと親戚から電話がきました。実際に思っていた以上の素晴らしいものができました。夜の景色がとても素敵。道路がライトアップされて綺麗。 K:ヨーロッパの街並みのようで、とにかく自然がいっぱいあって馴染んでいてうれしくなってしまう。 A:車で来た親戚がいましたが、地下駐車場に車を入れたので街路の景色を見ていないと言っていた。雨が降ると素晴らしい景色なのに。 G:初秋にはたくさんの虫が鳴きました。虫の音もデザインされたかのように素敵。 K:芽吹きの頃の3月も素敵。居心地が良い。

道路についてはいい方向に決まりましたが、道路の付け替え工事のために、一般の建替えの工事期間より長くなり、仮住まい期間が約3年となりました。 M:3年間という仮住まい期間なので戻るのは無理と判断された方も居たと聞いています。それが少しつらいところです。 O:歩いて10分くらいのところで家賃が高いのは分かっていたんですが、先が見えているのでそこにしました。なんとかなりましたが考えてみれば高かったです。

引っ越しが夏の一番暑い時期。そんな中、退去期限前に全員引っ越しされていました。

G:1住戸だけ8月1日の朝まで残っていましたが、ほぼ全員が期限内に引越ししました。期限までに引っ越をされない人がいると大変でしたが、それがなかった。

N:放置された粗大ゴミを役員さんみんなが片付けたり、役員の方がみんなで見て回ってくれました。

G:引越しは大量にゴミが出ます。粗大ゴミについては、調布市は、集積場所を決めて出せば必ず回収すると約束してくれました。それが本当にありがたかったです。でも住宅の外部からもってくる不届き者達がいて集積場に捨てていく。それが大変困りました。もちろん粗大ゴミのシールも貼られていないので、仕方がなく管理組合で対応しました。

【注記】
アトラス調布は、2015年の公共空間、街区デザインの部門で、グッドデザイン賞を受賞しています。

街路見学会資料

街路見学会資料

次回はアトラス調布のすみごこちについてお話ししていただきます。