建替えへの期待と不安2

談話室誕生

建替えにあたって旭化成で個別面談を10回、建替え推進委員会の方が中心となって談話室を16回、その他、「いつでも来ていいですよ」という形式でよろず相談会というものをおこなっていました。こういった活動はみなさんにとってどのような印象でしたか? I:不安だったことをすべて話を聞いてくれたので心強くてよかったです。自分ひとりで悩むのでなく、どうしたらいいか相談する場所があると心強く感じていました。 O:やっぱり初めてのことですからねぇ。知識があるわけではないから「つまらないことでもちょっと聞いてこよう」ってお世話になりました。

談話室はいい試みだったと思っています。これをつくった経緯をお話ししてください。

G:最初のころは住民だけで集まるからと、旭化成には外れてもらいました。こういう事業を始めるにあたっては、みなさんの賛成がいる訳ですよね。諸手を挙げて賛成の人もいれば、絶対反対の人もいる。そういう方たちの声を拾いあげていくために談話室を考えました。建替えという名目で席を設けると建替えが何かということを理解する前に拒否反応がでます。それで、初めの頃は、旭化成さんの参加はお断りしました。住民だけの茶話会というかたちで日常の暮らしについて自由におしゃべりしていただきました。建替推進委員である談話室のスタッフがお話をすると建替え賛成寄りのお話になるから、スタッフには、絶対にこちらから建替えの話題をださないこと、とにかく参加者の方の話を聞いてくださいというお願いをしました。そういう会を重ねていくうちに、参加者の皆さんの方から、建替えというものがどのような仕組なのかを知りたい、ご近所の噂話で聞いた内容についてどういうこと?と聞かれるようになった。そこのところは正確な話をしようということになりました。だんだん回数を重ねるうちに、知りたいということが多くなり、正確にご理解いただくために、ここで初めて旭化成さんに参加いただき説明をしていただくということになりました。ですが、基本的には建替えの話をする場ではなく、住民間の茶話会で、みなさんの日常を自由にお話いただく会でした。談話室は、みなさんが正確に建替えの仕組みを知るきっかけになりました。建替えによってどういうことが良くなるのか、リスクとメリットが比較できました。結局、古い住宅を維持していくにはどんどんお金がかかるが現状の課題は解決できない。建物の老朽化と住民の高齢化による課題を解決するには建替えしかありませんでした。調布市の住宅マスタープランの中でも、今一番の問題は空き家問題です。空き家問題、建物の老朽化、住民の高齢化、これらは互いに関係していて、一緒に解決しないと再生できないということがあります。それをむずかしい会議の中でなく談話室の中でみんなが理解をしていく、それがよかったと思います。

K:本当にありがたかった。旭化成の女性の担当者がきめ細やかに嫌な顔一つせず対応してくれて感謝しています。今考えると申し訳ないくらいだがお世話になりました。

L:できるだけ談話室のような会合には顔を出してみんなの話を聞いて参考にしていた。いろんなところに見学会も行って参考になりました。

話し合いにも来ず、電話にも出ない人もいらっしゃいましたが、談話室で引っ越しの説明をした時には参加していただいてお話ができたのがありがたかったです。 J:個別面談にしても談話室にしても、大きい集会ではいえなかったことを話せたのがよかったです。周りの人の意見も聞けて参考になりました。 V:談話室に出席しましたが、自分で話すよりも皆様の意見を聞いていました。建替えや建築のことは分からないことばかりなので頼りにしていました。 P:個別面談については私も出席しました。いろいろ教えてもらいよかったなと思います。談話室では個人的に突っ込んだ話ができないので、そういう機会があってよかった。 W:私も無茶なことばっかりお願いしていましたが、今考えると役員の方の苦労は想像以上だったと思います。母は最初からあそこに住んでいたのですが、後から入居した私はあまり近所の人を知らなかったので、今があるのは役員の方のおかげです。 B:いまこうしてみるといろいろあったんだなぁと思いました。説明会だけではわからない所を個別面談で相談できてよかったです。見学会も参加しましたが、楽しくできて、みなさんと仲良くなれてよかったです。私はスタッフだったので、談話室ではみんなの意見を聞くことが大変でしたが、談話室を通じて近所の人と仲良くなれたことで、新居に入居しても、みなさんと声をかけたり挨拶したりする機会が増えて、知っている方にたくさん囲まれて過ごせる今が心地いいです。