交流&ペット相談会レポート
2021.6.26
ドッグトレーナーが「+わん+にゃん」の各物件にお伺いしてペット飼育についてのアドバイスやレクチャーを行う「交流&ペット相談会」。現在コロナ禍で開催が難しい状況となっているため、代替イベントとしてオンラインでのペットセミナーを行いました。
セミナーは午前の部と午後の部の2回開催し、Zoomを利用したライブ配信で合計20組以上の皆様にご参加いただきました。
コロナ禍でわんちゃんと過ごす時間が増えたことによりお困りごとが増えている飼い主様も多いことを受け、今回のテーマは『愛犬との暮らし方』。皆さまのペットライフにおいて「今、知りたいこと・相談したいこと」にスポットを当てたオンラインセミナーです。
新しくわんちゃんを家族に迎えたばかりの飼い主様や、幼いわんちゃんの飼い主様の参加が多く見られました。
「わんちゃんについてみんなで学ぼう!」という気持ちを込めて、カメラに向かって手を振ってセミナースタートです!
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セミナーを担当していただいたのは、「+わん+にゃん倶楽部」のコラム「ドッグトレーナーのわんポイントレッスン」の執筆でもお馴染みの佐久間先生です。ミニチュアシュナウザーのロミちゃんも一緒に参加してくれました。
第一部「コロナ禍での愛犬との過ごし方ともしもの備え」
「コロナ禍での愛犬との過ごし方ともしもの備え」というテーマで講座を行いました。
昨年から続いているコロナ禍でお留守番の時間が減ったことにより、飼い主と離れることに不安を感じて後追いをするなどの問題行動を起こすようになったわんちゃんもいるようです。
ここではわんちゃんが抱く“分離不安”のメカニズムの解説にはじまり、今後、コロナ禍が収束して通常の生活に戻った時に困らないために、普段飼い主が愛犬にどういう練習をさせたらよいのか具体的なアドバイスがありました。
災害時には飼い主と愛犬が避難所で別々に過ごさなくてはいけない可能性もあります。そうしたいざという時のためにも、分離不安を起こさないようにしておくことが大切です。
環境省の資料なども参考にしつつ、しつけにおける「マテ」と「オイデ」の重要性や災害時に役立つわんちゃんの社会化について、さらにケージにわんちゃんを慣らすための具体的な方法の話もありました。
熱心にメモを取られている飼い主様もいらっしゃいました。
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いざという時のためのペット用備蓄品のレクチャーでは、一般的な備品リストには書かれていないお役立ちグッズの紹介などもあり、+αの情報に皆さんが“なるほど”の表情でした。
第二部「愛犬のお悩み相談室」
第二部では、“お散歩”“吠え”“その他”の3つのカテゴリーに分け、事前アンケートにお寄せいただいた愛犬の飼育に関するご相談にお答えしていきました。
皆さん、さまざまなお悩みがあるようで多くの質問が寄せられました。
●散歩について●
事前にいただいた散歩についてのご質問には
- 拾い食いをやめさせたい
- 引っ張りをやめさせたい
- 歩いてくれない(ニオイを嗅ぐ、座り込むなど)
- 他のわんちゃんとあいさつができない
- 車の音などにびっくりしてしまう
- お散歩させる時間はどれくらい必要か?
などがありました。
「散歩に関しては自由に歩かせてあげたいと考える飼い主様も多いようですが、自由にさせるのと自分勝手にさせるのでは全く違いますよ」と佐久間先生。
拾い食いや歩いてくれない、引っ張るといったお悩みなど、散歩時に関わることでは人間がわんちゃんをしっかりコントロールすることが大切です。そこで、アシスタントの松浦先生とオールドイングリッシュシープドッグのマニィスくんによる正しいお散歩の実演がありました。
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散歩に行くための準備としての正しい紐の長さや首輪の位置の解説、拾い食いのやめさせ方、引っ張りや歩いてくれないことに対する対処法などを織り交ぜつつ、実際散歩へ行ったときのわんちゃんと人の動きをレクチャーしました。
今後の散歩の参考になさってくださいね。
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わんちゃん同士の挨拶の仕方についての実践もありました。
事前質問にお答えしたあとは、今、気になっていることがある方に質問カードを掲げてもらい、佐久間先生にお答えいただく時間を設けました。
「散歩中、ただ匂いを嗅いでいるだけというのと、拾い食いにつながる動きの区別がつかない」「暑い時間の散歩の時間帯について知りたい」「散歩中に他のわんちゃんに吠えてしまうがどうしたらよいか」などの質問があり、それぞれについて先生が詳しい状況を聞きつつアドバイスを行いました。
●吠えについて●
吠えに関する事前相談としては
- 他のわんちゃんや人などに吠えてしまう
- 物音などに吠えてしまう(インターホンなど)
- カートに乗っている時に吠える
- 飼い主や出掛ける際や帰宅時に吠える
などがありました。
吠えに対しては飼い主がその対処方法をしっかり学ぶべきということで、吠えの種類ごとにどう対応したらいいのかの具体例が先生から挙げられました。
質問コーナーでは「家の中で何もないところで吠えるが原因がわからない」という質問が出されましたが、先生がお話を聞きながら吠えの原因を紐解いていく様子が印象的でした。
●その他●
その他のカテゴリーではバラエティーに富んだ質問や相談が事前に寄せられました。
- 家での後追いについて
- 留守番をさせる際に気を付けること
- ペットホテルに慣れさせるべきか
- 噛みつきについて
- 車酔いについて
- 外でないと排便してくれないがどうすればいいか
- お留守番時の環境についてどうしたらいいか
- お留守番の練習方法
- ストレスなく暮らす方法とは
質問の多かったお留守番については、留守番の際に気を付けなくてはいけないこととして室温からスペースの確保、排泄に至るまで話が広がりました。
コロナ禍が終息した時にはお留守番の機会が増えるわんちゃんも多いと思いますので、今からお留守番の環境について見直しておくといいですね。
他にわんちゃんの車酔いの様子についての話もあり、お出かけの際の参考になった方も多いのではないでしょうか。
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松浦先生とマニィスくんが再び登場し、後追いの対処法のトレーニングとして家庭でできる「マテ」の教え方のレクチャーを行いました。
「マテ」は「オイデ」と並んで特にしつけで重要な項目なので、日常生活の中で練習を取り入れて根気強く継続していってくださいとメッセージがありました。ぜひおうちで実践してくださいね。
質問の時間では、「リードとハーネスを付けようとすると逃げてしまって散歩の準備に時間がかかる」「遊びたいのに噛みついたり吠えたり、うまく他のわんちゃんに遊んでと伝えられない」「ドッグランなどで他のわんちゃんによくマウントを取られる」「ハーネスで指示を出す方法が知りたい」など、午前・午後の部ともにさまざまな質問が飛び出しました。皆さん、佐久間先生からのアドバイスに真剣に耳を傾けていらっしゃいました。
知識を深めるとともに、個々に寄り添ったアドバイスを行った今回のオンラインセミナー。
ご参加いただいた皆さん、ありがとうございました!
愛犬と一緒にセミナーを受けてくださった方も多く、画面上ではありましたが交流会の雰囲気も少し感じていただけたのではないでしょうか。
今回のセミナーで得た知識を、これからの愛犬とのハッピーな時間にぜひ役立ててくださいね。
「+わん+にゃん倶楽部」では今後もみなさまからのご要望にお応えできるようなセミナーやイベントを企画・開催していきますので、またのご参加をお待ちしております!

