にゃんカレッジイベントレポート
2025.9.14 ねこほーむ きゃりこ公園口(武蔵野市)
猫ちゃん好きが大集合!秋の恒例イベントとなった“にゃんカレッジ”を今年も開催しました。猫にまつわるオリジナルグッズ作りのワークショップと、知識をアップデートできるセミナーをぎゅっと詰め込んだイベントはリピーターも多く大人気です。対面型は猫カフェを会場にして、可愛い猫と触れ合いながら楽しくためになるひと時を過ごしていただきました。
ここでは、9月14日(日)に午前と午後で内容を変えて2回開催した対面型にゃんカレッジの様子をレポートします。いつも東京会場は大人気で、今回も定員の1.5倍を超える皆様にご応募いただきました。
この日、吉祥寺駅近くにある『ねこほーむ きゃりこ公園口』で参加者様をお迎えしたのはシニアの猫ちゃんたちが中心で、落ち着いた空気が流れています。「会場によって雰囲気や猫ちゃんも違って、それも楽しめますね」というのは昨年と違う会場でリピートしてくださった参加者様の声。
-
-
イベント開始時には「毎回多くの方にご参加いただき、リピーターも増えて感謝しています」と旭化成不動産レジデンススタッフよりご挨拶。ペットシッター割引サービスや無料相談室のご案内もさせていただきました。
参加者様による“我が家の猫紹介”は、にゃんカレッジではすっかり恒例になっています。「最近お手ができるようになりました」「チュールを立って食べるようになりました」という特技や「2匹いて普段ケンカばかりなのに気付くと一緒に寝ています」など、たくさんのエピソードが聞かれました。
●第一部 ワークショップ●
ワークショップは、午前の部では猫じゃらし、午後の部では絵馬を参加者様に作っていただき、どちらもオリジナリティあふれる作品が出来上がりました。
【午前の部】見た目も可愛い♪ぽんぽん猫じゃらしづくり
午前の部・猫じゃらしづくりの講師は、誰でも楽しくできるペットグッズのハンドメイドレッスンを全国で行っている國岡ちとせ先生です。
最初に材料のポンポンやリボンを選びました。「リボンだけで可愛い♪」「この素材はうちの子が好きそう」など、皆さん一つ一つ手に取りながらテンションが上がっていました。
先生から作り方の説明を受けたら早速作業開始です。色や素材感、長さを考えながらポンポンにリボンを結んでいきます。「シニア期の猫なのでなかなかオモチャで遊んでくれないのですが、好きそうな素材を使って遊んでくれる猫じゃらしにしたいです」という意気込みも聞かれました。
ポンポンを猫の顔に見立ててリボンや耳を付けていく作業では、耳のパーツを片側に寄せて冠のようにする人やリボンの位置を工夫する人など、独創性が大いに発揮されていていましたね。
うちの子への愛情がたっぷり詰まったオリジナル猫じゃらしが続々と完成!雑貨屋さんで売っていそうなステキな作品ばかりで、先生も「皆さんのアレンジ力が秀逸です!」と感心していました。
「うちの子がどんな反応をしてくれるか楽しみです」「可愛く作れて大満足です」と皆さん笑顔で話してくださいました。
【午後の部】愛猫に願いをこめて♪オリジナル絵馬づくり
午後の部・絵馬づくりの講師はアーティストの長友心平先生。カラフルな表情で動物たちを描き、全国で絵画教室や似顔絵イベントを開催されています。
今回は縁起の良い絵馬にうちの子を描きました。先生から猫の顔の比率やバランス、目やひげの描き方のポイントの説明を受け、写真を見ながら下書きをすることからスタート。
「下絵の線を勢いよくなぞっていきましょう」という先生の声に背中を押され、皆さん真剣な表情でペン入れを行っていきました。先生は一人一人を見て回りながら色味などをアドバイス。
はじめは恐る恐るペン入れしていた人も、どんどん気持ちが乗ってきて大胆に色を入れるようになり、みるみるうちに作品が華やかになっていきました。最後に言葉を添えて、絵馬らしく仕上げていきました。
見ているだけで福を呼び込んでくれそうな色とりどりの絵馬が完成しました。「素晴らしい!皆さん個性的で味わいがあって、アイデアが豊富なことに驚かされました」と先生も感嘆の声をあげていました。
-
-
自分たちの作品を見ながら「絵がへたくそながら離れて見るといい感じです♪」「先生のアドバイスのおかげで可愛く描けました」「間抜けな顔と立体感が表現できました」など感想を言い合いました。皆さんの笑顔がすべてを物語っていますね。
福を呼び込むこと間違いなしの絵馬、おうちの中のパワースポットに是非飾ってくださいね。
●第二部 セミナー●
セミナーは、午前の部では留守に備えた愛猫の快適空間づくりについて、午後の部では猫の歯磨きについてと、テーマを変えて行いました。どちらも貴重でためになるお話を聞くことができました。
【午前の部】留守中も安心!愛猫の快適空間づくりセミナー
-
-
午前の部のセミナー講師は、濱保衣都子先生。動物の専門学校での講師のほか、日本や海外のキャットショーで審査員もやっていらっしゃいます。
セミナーのテーマは「猫がお留守番する時の快適な空間づくり」。まず基本となる猫の習性を知り、その心理を考慮しながらの空間づくりを学びました。ケージを設置する場合の工夫や給水器、エアコン、トイレのポイントなど、留守に限らない本来の家づくりに活かせることがたくさんあり、多くの猫と暮らす濱保先生の具体的なお話でしっかりイメージできました。
実際に猫に留守番をさせる時の注意点や3泊以上する場合の工夫などの解説もあり、「旅行が多く、ちょうど聞きたい内容だった」という感想も聞かれました。
セミナー中、ワークショップで作った猫じゃらしが気になって寄ってくる猫もいましたね(笑)。
-
-
「多頭飼いなら寂しさは紛れるのか」「テレビやラジオの音は効果的か」「部屋は真っ暗でいいか」など猫の留守番でよくある質問に沿ったお話にも発見がたくさんありました。
質問タイムでは、「賃貸でも取り付けられるバリケードを教えてほしい」「丸一日留守番をさせるとトイレ以外に粗相をする」などの相談のほか「リビングからドアに向かって鳴くが、猫は何か感じているのか」「トイレの時、猫はどういう気持ちか」などの質問も出て、全員が先生の回答ひとつひとつ興味深そうに聞いていました。
【午後の部】今日から歯磨きをはじめよう!~猫の歯を磨きたくなるセミナー
-
-
午後の部の講師は、歯科衛生士で愛玩動物看護士でもある前田さおり先生。人間の歯医者での経験を活かしながらペットのお口のケアの重要性を伝えていらっしゃいます。
最近、注目されている“猫の歯磨き”。しかし、多く方が「今まで何度もしなくてはと思いつつできずにいた」「やろうとしたけれどうまくいかず挫折した」と猫の歯磨きの難しさを感じているのも事実です。実は先生自身が飼い猫の歯磨き法を取得するのに半年かかったそうで、その時の経験を交えつつわかりやすく解説してくださいました。
口のトラブルの代表例である歯周病は腎臓病の発症率を高めるとも言われ、全身に影響がある感染症です。そうした口のトラブルを防ぐ歯磨きの重要性、そして歯磨きには何を準備したらいいのかを学びました。
先生が提唱しているのが歯磨きの“3ステップ慣らし法”(①体勢づくり、②口周りや歯を触る、③1シャ<歯ブラシで1回こすること>)です。解説の後に、抱っこの仕方や口周りの触り方、歯ブラシの当て方など一連の流れのデモンストレーションが行われ、皆さん身を乗り出して見ていました。2人1組で行う歯磨きの説明もありました。
-
-
歯磨きのタイミングや歯ブラシの交換の頻度などよく寄せられる相談に対する解説の後、質疑応答が設けられました。「歯磨きを10歳からでも始められるか」「2頭いる場合は歯ブラシを使い分けたほうがいいか」などの質問が寄せられ、それぞれに先生がアドバイスを行いました。
「小さな積み重ねが大きな変化になるので、焦らずゆっくり歯磨きを慣れさせましょう。歯磨きをしようとする意識そのものが素晴らしいことですよ」と先生のメッセージ。参加者様からは「今日を機に歯磨きを始めてみようと思えました」「口を触ることに慣れてもらうことから再スタートしたいです」と前向きな声が多く寄せられました。
●じゃんけん大会●
木製爪とぎや回転ボールのおもちゃ、極上ナチュラルチキンペーストの豪華賞品が用意されたジャンケン大会。あいこが続いて白熱するシーンもあり、大盛り上がりでした。
●参加者様の声●
「お留守番時の気をつける点などとても参考になりました」「猫じゃらしはうちの子が気に入ってくれそうです」「楽しく役に立つイベントは毎回とても勉強になります」「親身に相談にのっていただけて有難いです」(午前の部)「絵馬はうちの子のオリジナルグッズになってとても嬉しかったです」「歯磨きを地道に頑張りたいです」(午後の部)など多くの声をいただき、嬉しいことに“イベントにまた参加したい”とアンケートで答えてくださった方が100%でした!
ご参加いただいた皆様、どうもありがとうございました!「猫は問答無用で可愛いので、猫カフェで幸せな時間を過ごせました」という声に象徴されるように、穏やかで楽しい対面イベントとなりました。
今後も寄せられたご要望を参考にしながら、ペットライフに彩りを添えるようなイベントを行ってまいります。これからも多くの皆様とお会いできることを楽しみにしております。

午前の部

午後の部