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【食】わんこの食育 How to|第10回

イベントシーズン到来!愛犬と一緒にご馳走を楽しもう♪

愛犬のご馳走は「いつもの食材」で!

忘年会、クリスマスにお正月‥等、これからのシーズンはイベントごとが目白押し。自宅で親戚や友人が集まって、一緒にご馳走を食べる機会も増えますよね。
そんなときは愛犬にも、ちょっぴり特別な食事を用意して、一緒にパーティー気分を味わいましょう。

ただし、人間のように「今日はパーティーだから、愛犬にも特別な食材を」という発想はNG。人間用の料理はもちろん、これまで一度も食べたことのない食材を与えるのは避けましょう。
パーティーは夜や休祝日に行われることが多いので、万が一、愛犬が慣れない食材でお腹を壊したり、アレルギー症状を起こしたりした場合、かかりつけの動物病院が閉まっていて大慌て…と言うことにもなりかねませんし、何より、愛犬が体調を壊してしまったらせっかくのパーティー気分も台無しになりますよね。

POINT

特別な日のご馳走も愛犬の分は、食べ慣れたいつもの食材で作ってあげましょう。

愛犬用クリスマスケーキを作ろう♪

「でも、いつもの食材だとパーティー気分が盛り上がらない!」という方もいるかもしれませんが、そんなことはありません。ちょっとした工夫でいつもの食材でも立派なご馳走が出来上がります。

例えば、クリスマスには雑穀+ゆで野菜+ゆでササミを使ってクリスマスケーキを作りましょう。作り方はカンタン!ぜひチャレンジしてみてください。

☆雑穀と野菜のクリスマスケーキの作り方

材料

  • 雑穀(白米でも可)
  • 野菜(ホウレンソウやキャベツなど緑のもの)
  • ささみ
  • ニンジン数切れ(トッピング用)

※量は愛犬の普段の食事量に応じて調整してください

作り方

  1. 雑穀を炊く
  2. 野菜、ニンジンとササミを茹でる
  3. ボウルにササミ⇒野菜⇒雑穀の順に層ができるように入れる
  4. ボウルをひっくり返して、てっぺんに星形にくりぬいたニンジンをトッピングして出来上がり!

POINT

彩(いろどり)や盛り付けを工夫するだけで、グッとご馳走っぽくすることが可能です。

愛犬用におせち料理をアレンジ!

お正月のおせち料理も愛犬用にアレンジして、一緒に新年を祝いましょう。
今回はお芋やゴボウ、大豆などヘルシーな食材を使った3品のレシピをご紹介します。

■ 鶏肉の八幡巻き

材料

  • 鶏もも肉.....1枚
  • ニンジン.....3分の1本
  • インゲン.....3本
  • ゴボウ.....5分の1本
  • 摺り生姜.....少々
  • 醤油.....大匙1
  • 出し汁.....100cc
  • 胡麻油.....適宜

作り方

  1. 鶏もも肉は皮目にフォークで刺し、味をしみやすくしておく
  2. ニンジンとゴボウは縦に薄く切ってレンジで温め、柔らかくする
  3. インゲンと 2 を細切りにする
  4. 1 の真ん中に 3 を置き、端から巻いてタコ糸で形を整える。
    必ず皮を外側にして巻くこと。
  5. 巻き終わりを下にしてフライパンで全体を焼く(中火)
  6. 残りの調味料を入れて弱火にして水気が無くなるまで蒸し焼きにする

■ 昆布の含め煮

材料

  • 刻み昆布.....20gくらい
  • 水煮蓮根.....20g
  • 油揚げ.....2分の1枚
  • 桜海老.....5g
  • 大豆の水煮.....30g
  • 出し汁.....100cc

作り方

  1. 刻み昆布はさっと洗う
  2. 蓮根はいちょう切りにしておく
  3. 油揚げは細切りにし、大豆の水煮は水気をとっておく
  4. 材料を鍋に入れ 出し汁をいれ弱火で煮る

※大豆には表皮が付いているので、犬に与える際は取り除くと消化吸収がよくなります。


■ 二色のお芋茶巾

材料

  • サツマイモ.....2分の1本
  • ムラサキイモ.....2分の1本
  • 白摺り胡麻.....適宜

作り方

  1. イモは2種類とも皮をむいて薄めに切り、レンジで温めて柔らかくしておく
  2. サツマイモとムラサキイモをそれぞれ別の器に入れてつぶす
  3. 2 を軽く混ぜ合わせ、キッチンペーパーやラップで包み、茶巾を作る
  4. 出来た茶巾に白胡麻をトッピング

※喉につかえてしまわないように小さめに作りましょう。人間用に作るときは砂糖やはちみつを加えて、甘く仕上げても♪


このほか、お雑煮も愛犬用にアレンジを。餅が喉につかえてしまって危険なので、餅の代わりに小さめの米粉団子を使いましょう。米粉団子は粘り気がほとんどないので、犬にも嚙み切ることができます。出汁は塩等で味付けする前に犬の分だけ取り分けてください。

POINT

人間用のおせち料理は、日持ちを良くするために塩分高めの濃い味のものがほとんど。市販のものはなるべく犬に与えないようにしましょう。手作りをする場合は、味付け前に犬用と人間用を分け、犬用は極薄味に仕上げましょう。

どのメニューも身近な食材で簡単に作れるものばかり。この冬はぜひ手作りのご馳走で、愛犬と一緒に楽しい遺憾を過ごしましょう!

著者プロフィール - 黒沼 朋子

資格:JKC公認トリマー1/愛玩飼養管理士1級/ペット栄養管理士/日本ペットマッサージ協会 ペットマッサージセラピスト。現在は、ナチュラルペットケアサロン「シアン・シアン」の代表としてクオリティ・オブ・ライフ(生活、生命、生きることの質)の向上、プライマリーケア(初期段階の手当て)に重点をおくサロンを運営中。

協力:ONE BRAND(“犬と暮らす” をもっと豊かにするライフスタイルマガジン)