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ドッグトレーナーのわんポイントレッスン

ドッグトレーナーのわんポイントレッスン 第20回

犬と猫の飼育方法の違いについて【前編】

こんにちは!ドッグトレーナーの佐久間です。
今回から「犬と猫の飼育方法の違い」について、前編・後編に分けてお話し致します。

お話する内容

【前編】

  • 1. 行動範囲の違い
  • 2. しつけの違い
  • 3. 散歩の違い

【後編】

  • 4. 手入れの違い
  • 5. 去勢・避妊手術の効果の違い
  • 6. 法律の違い

もちろんご存じの方も多いかと思いますが、意外と知られていない事もあると思いますので、これからペットの飼育を考えているけど、犬と猫どちらを飼おうか迷っている方だけに限らず、すでに犬や猫を飼育されている方にも、是非参考にしていただければと思います!

1. 行動範囲の違い

まずは、犬と猫の行動範囲の違いについてです。

犬も猫も、室内で飼育する際には行動範囲に違いがあります。

犬の場合は、基本的に平面を行動します。高いところに上るといっても、ソファやベッドくらいです。(たまに、テーブルの上に上っているお行儀の悪い犬もいるようですが・・・)

そのため、ベビーゲートや柵などを使用することで、行動範囲を制限することができます。

犬の場合は、ベビーゲートは有効と言えるでしょう。

しかし、猫の場合は高いところが大好きで、タンスや棚の上などにも簡単に上ってしまいますので、ベビーゲートや柵などはあまり効果が無く、キッチンやテーブルの上に食べ残した食事などを放置していたら、簡単に食べられてしまいますので注意しましょう!

猫の場合、このようなちょっとのスペースだけでも登ってしまう可能性があります。

2. しつけの違い

犬と人間が良好な関係を保つためには、必ずしつけが必要になってきます。

そのため、可愛がるだけではなく、時には厳しく叱ってあげることも必要です。

しかし、猫は自由気ままな性格で、もともと単独で行動する動物なので、何かに従うといった習性は持っていない為、犬のような「待て」や「おすわり」のようなしつけは、基本的に不可能です。

猫の場合、このようなエサの前の「待て」も必要ありません。

トイレのしつけに関しては、猫でお困りの方が殆んどいらっしゃらないように、猫の場合は比較的早く覚えてくれて、トイレを常に清潔に保っていれば、失敗をしてしまう事もほぼ無いでしょう。

しかし、犬の場合はトイレの場所を覚えさせるまでに、時間と根気が必要になるでしょう。

3. 散歩の違い

犬は人間と同じく、社会性を持っている動物です。

散歩で外に出て、他の犬や人との交流を持たせることで、犬らしく成長していくことができますので、犬を飼う場合、散歩で外に出る事は、しつけの一環として、とても大切なことになります。

犬の場合は、外でお友達と遊ばせてあげるのも楽しみ一つと言えますね!

しかし猫の場合は、外の世界を知ってしまうと、室内だけでは足りずに外に出ようとしてしまいます。

そうなると、玄関やベランダの窓が開いた瞬間に外へ逃げてしまう事がありますし、網戸を破って外に出て行ってしまう事もあります。

猫が外に出ると、他の猫とのケンカや事故で、けがや病気になってしまう可能性もあるため、猫を安全に飼育するためには、外に出さないようにしましょう。

猫はたまに、このように外を羨ましそうに眺める時がありますが様々なリスクを考えると、外に出すことは控えた方が良いでしょう。

いかがでしたか?

次回は【後編】をお話します!お楽しみに♪

著者プロフィール - 佐久間 力

ドッグトレーナー、ペットアドバイザー。1981年、千葉県生まれ。2006年に専門学校東京スクール・オブ・ビジネス ペットビジネス学科卒業。現在は目黒区のペットサロン「Grunewald(グルーネヴァルト)」で店長兼トレーナーとして勤めている。