知りたい

プロが語るお役立ち記事

ドッグトレーナーのわんポイントレッスン

ドッグトレーナーのわんポイントレッスン 第11回

自分に合った犬の選び方②『年齢』の選び方

こんにちは!ドッグトレーナーの佐久間です。
前回に引き続き、今回も「自分に合った犬の選び方」についてお話させて頂きます。

ここでいきなり皆様にお詫びがございます。
2回目の今回は『年齢』と『性別』についてお話をする予定でしたが、お伝えしたいことが多くなってしまいましたので、今回は『年齢』だけに絞ってお話しさせて頂きます。
『性別』については、また次回お話しさせて頂きますので、もうしばらくお待ちください!

それでは早速お話していきましょう!

2.『年齢』によっての違い

新しく犬を迎え入れる場合、その年齢によっても、メリット・デメリットがあります。
ここでは大きく分けて、下記の3つに分けてみました。

【子犬】…生後10ヶ月齢くらいまで
【成犬】…生後10ヶ月齢~7、8歳くらいまで
【老犬】…それ以上

それぞれのメリット・デメリットを把握し、ご自身の家庭環境に合った犬を選ぶようにしましょう。

【子犬】

◎ メリット

・見た目が可愛い

子犬から飼育する上での最大のメリットと言えばコレでしょう!
ただし、子犬はあっという間に成長しますので、子犬らしい可愛い姿を見ていられるのは、ほんの数ヶ月だけになります。しかし、成長の過程を見られることも、子犬から飼育する上でのメリットといえるでしょう

容姿だけでなく、子犬らしい動きも魅力的です。

・しつけが入りやすい

犬も人間と同様に、小さい頃の方がしつけは入りやすいです。
また、問題行動が起こる前の対処もしやすいでしょう。

特に大型犬は力が強いので、散歩中の引っ張り癖がつかないように、子犬の頃からしつけることが重要です。

▲ デメリット

・手間がかかる

子犬からの飼育には想像以上に手間がかかると思ってください。
例えば、子犬のうちはストレスに弱く体調を崩しやすいため、病院に連れて行く時間と費用が必要になります。

他にも、イタズラによって家の中のものを散らかされたり破壊されたりすることも想定しておかないと、後々「こんなはずじゃ無かった…」と後悔することにもなるでしょう。

子犬のうちはとにかくイタズラが大好き!注意しておかないと、木製の家具や壁紙などはすぐに傷つけられてしまいます。

・性格が大きく変わる場合がある

子犬は成長していく際の家庭環境や飼育状況によって、性格が大きく変わってしまうことがあります。

子犬のうちはあまり吠えなかったのに、だんだん吠えるようになってきたり、落ち着いた子かと思っていたら、ちょっとしたことに興奮するようになったりしてしまいます。

飼い主が良かれと思ってしたことが、犬の問題行動を助長してしまうことがありますので、困ったことがあったら、早めに専門家に相談することをオススメします。

【成犬】

◎ メリット

・自分にあった性格の犬が選びやすい

性格が大きく変わっていく子犬に比べて、成犬はある程度性格が決まっています。

「元気で活発な犬が欲しい」とか「落ち着いて側に寄り添ってくれる犬が欲しい」など、自身の望んでいる性格の犬が選びやすいといえます。

犬を選ぶ際には性格が最重要という方は、保護施設などで成犬の中から探してみましょう。きっとあなたの家庭に合った犬が見つかるはずですよ!

▲ デメリット

・特になし!

成犬から飼育する上でデメリットといえることは、ほとんど無いと言えるでしょう。

強いてあげるとしたら「子犬の可愛い時期を見ることが出来ない」…と言ったところでしょうか?ただし、成犬から飼育を初めたとしても、犬との絆はしっかりと結ぶことが出来ますので、ご安心ください!

【老犬】

◎ メリット

・落ち着いている犬が多い

犬も老犬になってしまえば、日中はほとんど寝ていることが多く、留守番をさせている間にイタズラをされてしまう事も、ほとんど無いでしょう。

老犬になると運動量もそれほど必要としなくなりますが、「全く散歩に行かなくてよい」というわけでは無いので、適度にお散歩へ出してあげるようにしましょう。

◎ メリット or ▲ デメリット

・一緒に過ごせる時間が短い

これは家庭環境によっては、メリットにもデメリットにもなるかと思います。
「なるべく長い時間一緒に過ごしたい」という家庭からするとデメリットになるかと思いますが、「犬は飼いたいけども、十数年も世話をすることが出来ない」というような家庭にはメリットとなるでしょう。

▲ デメリット

・しつけが入りにくい

老犬になってしまうと、新しいしつけや問題行動の改善というのは困難になります。
万が一、迎え入れた犬に問題行動が見つかった場合は、犬への負担を考えて、改善を試みるのではなく、どのように付き合っていくかを考えてあげるようにしましょう。

たとえ過ごせる時間が短くても、犬にとってはかけがえのない時間になるでしょう。

いかがでしたか?
前回の『犬種』に引き続き『年齢』についてお話しさせて頂きました。

次回は『性別』についてお話をさせて頂きます!お楽しみに!

著者プロフィール - 佐久間 力

ドッグトレーナー、ペットアドバイザー。1981年、千葉県生まれ。2006年に専門学校東京スクール・オブ・ビジネス ペットビジネス学科卒業。現在は目黒区のペットサロン「Grunewald(グルーネヴァルト)」で店長兼トレーナーとして勤めている。