犬種紹介:チワワ編
チワワの基本データ

- サイズ
- 小型犬
- 体重
- 1~3kg
- 体高
- 18cm前後
- 被毛
- ロングコート、スムースコート
- 毛色
- 【単色(ソリッドカラー)】クリーム、ホワイト、レッドなど
【タン】ブラック・タン、チョコレート・タンなど
【2色(パーティカラー】ブラック&ホワイト、クリーム&ホワイトなど
【トライカラー】ブラック・タン・ホワイト、チョコレート・タン・ホワイトなど
- 原産国
- メキシコ
性格

チワワは小さな体に似合わず勇敢で好奇心旺盛な性格を持ち、知らない人や大きな犬にも臆せず立ち向かうことがあります。その一方で学習能力が高く、しつけ次第で落ち着いた聞き分けのよい子に育ちやすい点も特徴です。飼い主に対してはとても忠実で愛情深く、やきもちを焼くほど独占欲を示すこともありますが、それも強い絆の表れといえるでしょう。
警戒心が強い分、誰にでも懐くわけではありませんが、心を許した相手には甘え上手で愛らしい一面を見せてくれます。性別による性格差は少なく、飼育環境や接し方が性格に大きく影響するといわれています。
お散歩・お手入れ

お散歩は1回15分程度を1日1~2回
チワワは小型犬で運動量は少なめですが、散歩は肥満予防やストレス解消、社会化に役立つため毎日出かけたいものです。
1回15〜20分を1日1〜2回が目安。体が小さいため真夏や真冬は体調を崩しやすく、時間を短くしたり気温の穏やかな時間帯を選んであげると安心です。
換毛期のブラッシングは必須!
チワワの被毛にはロングコートとスムースコートの2種類があります。ロングはふさふさの長毛で耳や胸の飾り毛が魅力。スムースはツヤツヤとした滑らかな短毛で、体の小ささが際立ちます。
いずれも毛は自然に抜け替わるため全身のトリミングは不要ですが、換毛期にはブラッシングが欠かせません。シャンプーは1〜2か月に1回を目安に。必要に応じて足裏やお尻まわりの部分カット、爪切りなどはサロンを活用すると安心です。
チワワの飼育費用の目安
<初期費用>
市区町村への登録料 | 約3,000円 |
---|---|
狂犬病予防注射 | 約3,500円 |
混合ワクチン | 1万~1万5,000円 |
健康診断 | 1万~2万円 |
避妊去勢手術 | 1万~3万円 |
グッズ代 | 3万~4万円 |
合計 | 66,500~111,500円 |
<月間費用>
フード、おやつ代 | 約3,000~5,000円 |
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おもちゃ代 | 1,000~3,000円 |
保険料 | 2,000円~ |
しつけ教室代 | 8,000~10,000円 |
ノミ・ダニ予防薬代 | 1,600~2,000円 |
消耗品 (ペットシーツ等) |
2,500~7,500円 |
合計 | 18,100~29,500円 |
<その他費用(年間)>
光熱費 | 5,000円程度/年 |
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定期健診代 | 2,000~3万円(検査内容による) |
狂犬病予防注射 | 約3,500円/年 |
フィラリア予防薬代 | 7,000~10,500円/年 |
混合ワクチン | 5,000~1万円/年 |
合計 | 40,500~59,000円 |
人気の毛色

こちらは「ブリーダーナビ」で過去1年間に販売されたチワワの毛色データを分析したものです。
チワワの人気の毛色
チワワは毛色のバリエーションが非常に豊富で、JKC(ジャパンケネルクラブ)では「マール」を除きすべての色が公認されています。単色だけでなく、タンやパーティカラー、トライカラーなど、組み合わせや模様の入り方によって名称が変わるのも特徴です。
直近1年間で最も人気だったのは「ブラック・タン&ホワイト(16.1%)」。黒地に黄褐色(タン)と白が混ざるカラーで、コントラストのはっきりした毛並みが魅力です。次いで「ブラック・タン(13.0%)」、「クリーム(9.2%)」と続きます。

ブラック・タン&ホワイト
ブラック・タンにホワイトが加わった毛色。顔や胸、足先に白が入ることで、より華やかな印象になります。

ブラック・タン
黒をベースに、顔や足に黄褐色の差し色が入る毛色。模様の入り方は個体差が大きく、表情を豊かに見せるのが人気の理由です。

クリーム
やわらかな薄い黄淡色で、チワワの大きな瞳が引き立つカラー。完全な単色は少なく、白や濃淡が混じることもあります。
チワワのレアカラー
チワワは多彩な毛色が魅力ですが、その中でも特に希少とされる、全体の0.1%しかいないレアカラーをピックアップしてご紹介します。

(ウルフセーブル)
セーブル系(ウルフ・セーブル/セーブル&ホワイト)
1本の毛の中に複数の色が入っているのを「セーブル」と言います。根本はクリームやレッドなどの明るい色で、先端にいくにつれ茶褐色や黒などの濃い色が入ります。子犬の頃は濃い色合いで、成長とともに薄茶色へと変化することがあります。

(チョコ&クリーム)
チョコ&クリーム/ブラウン&ホワイト
深みのある茶色と明るい色が組み合わさった毛色で、上品な印象を与えます。

(ブルー・タン)
ブルー系(ブルー/ブルー&フォーン/ブルー&ホワイト)
青みがかったブラックやシルバーに見える珍しいカラー。美しい見た目が人気ですが、皮膚がやや弱い傾向があるため、健康面の確認は欠かせません。

(トライカラー)
レディッシュイエロー、ホワイト&ブラウン、トライカラー(白黒茶)
個体数が少なく、出会えたら幸運ともいわれるレアカラーです。
マールが認められない理由

チワワの毛色の中で唯一、JKCが公認していないのが「マール」です。マールはまだら模様の毛色を指しますが、遺伝的に 耳や目の障害を伴いやすい ため繁殖が推奨されていません。そのため血統書付きのチワワにおいては、マールは登録不可となっています。
まとめ
勇敢で愛情深いチワワは、小さな体に反して存在感たっぷりの犬種です。初心者でも飼いやすい一方で、警戒心が強いため吠え癖や甘えん坊な面が出やすいので、子犬の頃からのしつけが大切になります。
また、体が小さいため気温や環境の変化に弱く、お散歩は無理のない時間帯を選んで毎日連れて行ってあげましょう。
豊富な毛色や、ロングコートとスムースコートそれぞれの魅力もチワワならでは。日々のお手入れやファッションも楽しみながら、愛らしいパートナーとの暮らしを満喫してくださいね。