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ペットライフはじめの一歩|第4回

信頼できるブリーダーからわんちゃん・猫ちゃんを迎えるためのポイントと流れ

わんちゃん・猫ちゃんをこれから迎えようと考えている方の中には、どこから迎えるべきか迷っている方も多いのではないでしょうか?
ペットを迎え入れる方法にはいくつかの選択肢がありますが、その中でもブリーダーからのお迎えを選ぶ方が近年増えてきています。
この記事では、信頼できるブリーダーを選ぶためのポイントと、お迎えまでの流れをわかりやすく紹介します。

そもそもブリーダーってどんなことをしているの?

ブリーダーとは、ペットの繁殖と販売を専門に行うプロフェッショナルです。特定の犬種や猫種を取り扱い、親犬や親猫を交配させて、健康で元気な子犬・子猫を育てます。ブリーダーは、ペットの健康や性格を良好に保つために、繁殖から育成まで細心の注意を払いながら管理しています。

ブリーダーがわんちゃん・猫ちゃんや飼い主のためにできることは大きくは以下の3つです。

● 専門知識

犬種や猫種に関する深い知識を活かし、遺伝的な健康や性格にも配慮。健康で性格も良好な子犬・子猫が生まれるよう、繁殖を丁寧に管理します。これにより、親犬・親猫が持つ特性や個性がしっかりと引き継がれるようにしています。

● 育成環境

自宅や専用の施設で、動物たちが快適に過ごせるよう配慮しています。子犬・子猫については社会化を進めるための適切なケアを提供します。

● アフターフォロー

ペットをお迎えした後も、しつけや健康管理についてサポートを行い、質問や不安に応えてくれる場合が多いです。

ブリーダーとしての活動を行うためには、「第一種動物取扱業」の登録が必要です。これによりブリーダーとしての資格を持ち、法律に基づいた運営がなされていることが確認できます。

また血統書(血統証明書)を発行するために、ジャパンケネルクラブ(JKC)などの公認団体に加入することが一般的です。血統書の発行により、血統や育成履歴が明確になります。

ブリーダー選びのコツは?

ブリーダー選びは、子犬・子猫をお迎えするにあたってとても重要なステップです。信頼できるブリーダーを選ぶためには以下のポイントをチェックします。

優良ブリーダーを見極めるポイント

● 専門知識と経験

繁殖に関する知識や、わんちゃんや猫ちゃんの健康管理、性格形成について詳しく説明してくれるかどうかを確認しましょう。

● 飼育環境

子犬・子猫が過ごしている場所が清潔で広く、適切なケアが行き届いているかチェックすることが大切です。面会室だけでなく、普段生活している犬舎も見せてくれるブリーダーだと安心ですね。

● 親犬・親猫の確認

親犬や親猫の健康状態や性格を見せてもらい、育成環境が整っているかを確認しましょう。両親ともに合わせてくれるブリーダーを選ぶのがおすすめです。

ブリーダーのところで気になる子犬や子猫を見つけてからお迎えするまでの流れは?

子犬や子猫を見つけてからお迎えに至るまでの流れにはいくつかの重要なステップがあります。

1. 見学予約をする

気になる子犬や子猫が見つかったら、まずは見学の予約をします。
動物愛護法により、ブリーダーから直接お迎えする場合は事前に事業所での見学が必須となっています。

【見学時にチェックしたいポイント】

☑ 子犬や子猫の体調、元気さ。
特に目が汚れていないか、鼻水が出ていないかは要チェック。

☑ 親犬・親猫の健康状態
子犬と同様の目・鼻以外に、毛ヅヤや体重も確認を。

☑ 飼育環境の清潔さと広さ
犬舎やケージ内は掃除がされているか、ケージのサイズは適切か。(体長の2倍×1.5倍以上の広さと愛護法で定められています)

2. 見学後のお迎えを決める

見学後、お迎えするにはわんちゃん・猫ちゃんどちらの場合も生後56日以上でなければいけません。これは動物愛護法に基づき、ペットの社会性や健康に配慮した基準です。

生後56日以降であれば見学当日にそのままお迎えできることがほとんどですが、ブリーダー側で一緒に渡すものや書類などの準備もあるので、念のため事前に当日連れて帰りたいと伝えておきましょう。

3. お迎え後のサポート

お迎え後も、多くのブリーダーがアフターフォローを提供しており、特に最初の数日間は電話やチャットでサポートをしてくれることが多いです。新しい家族を迎える直前や直後に、心配な点や質問があればすぐに対応してもらえるので安心です。

まとめ

わんちゃん・猫ちゃんを迎える際、ブリーダーからの購入は一つの大きな選択肢です。ブリーダーは単にペットを販売するだけでなく、繁殖から育成、さらにはお迎え後のサポートまで、多くの責任を持っています。そのため、信頼できるブリーダーを選ぶことは、ペットとの新しい生活をスタートするための重要な一歩です。

見学時のチェックポイントや、愛護法に基づく生後56日以上の基準、そしてお迎え後のアフターフォローの有無などの重要ポイントをしっかりと確認し、安心して新しい家族を迎えましょう。

ペットは一生の伴侶であり、その出会いと育て方は私たちの生活に大きな影響を与えます。信頼できるブリーダーと出会い、あなたとペットの幸せな生活が始まりますように。

特別企画

矢板 夏子氏プロフィール

ブリーダーナビ」「子猫ブリーダーナビ」コンテンツディレクター

大学卒業後、専門学校にて日本小動物獣医師会認定動物看護士の資格を取得。在学中に猫アレルギーを発症したため動物病院への就職を諦め、ペット関連のWEB業界へ進みました。複数サイトでのWEBディレクター・編集者経験を生かし、未来の愛犬・愛猫を探すご家族と信頼できるブリーダーを結びつけるWEBサイト「ブリーダーナビ」「子猫ブリーダーナビ」にてコンテンツディレクターを勤めています。