わんちゃん、猫ちゃんのお迎え前に心構えをチェック!

最近では「ペットは家族」という考え方が広まり、どこに行ってもわんちゃん連れの方を見かけるようになりましたね。また飼い主さんと一緒にお出かけしている猫ちゃんもよく目にするようになりました。
その一方で知識や覚悟、責任感の不足から、結果としてペットを手放してしまうケースが後を絶ちません。こうした悲しい事例を増やさないためにも、これからペットを飼うという人は、良い面だけでなく大変な面も知っておくべきでしょう。
もちろんすでにペットと暮らしている方にとっても、わんちゃんや猫ちゃんについてよりよく知ることは互いの幸せのためにとても大切なこと。
本コラムではこれからわんちゃんや猫ちゃんについての情報を発信していきます。まずは一緒に暮らす上で重要な「心構え」をご紹介します!
犬の十戒

『犬の十戒』をご存じですか?愛犬から飼い主への想いを10の項目で書き出したものです。
猫にも当てはまる、ペットを飼う上でとても重要なことがまとまった内容になっているので、ぜひご覧ください。
第一戒: 私の一生はだいたい10年から15年ほどしかありません。だからあなたと一緒に過ごせない時間が最もつらいのです。どうか私と暮らす前に、離れて過ごす時間のことを考えてください。
第二戒: あなたが私に何を求めているのか、私はすぐにはわかりません。理解できるまで時間をください。
第三戒: 私を信じてください。私にとってあなたの信頼がなによりの幸せなのです。
第四戒: 私を長時間叱ったり、罰として閉じ込めたりしないで下さい。あなたには仕事や遊びがあって、私以外に友達もいるでしょう。でも私にはあなたしかいないのです。
第五戒: たくさん話しかけてください。言葉は分からなくても、あなたの心は十分私に届きます。
第六戒: 私にどのように接しているか考えてみてください。私はあなたがしてくれたことを決して忘れません。
第七戒: 私を叩く前に思い返してください。私はあなたの手の骨を砕くことのできる歯を持っているけれど、あなたを傷つけないようにしているということを。
第八戒:
「言うことを聞かない」「頑固」「怠けている」と私を怒る前に、なにか問題があるのではないかと考えてください。
もしかしたら食事に問題があるかもしれないし、直射日光に長時間さらされているのかもしれない。または、年を取って体が弱ってきているのかもしれません。
第九戒: 私が年を取っても、私の世話をして下さい。あなたもまた同じように年を取るのです。
第十戒:
最期の旅立ちの時まで、そばに居てほしいのです。「見ていられない」、「私のいないところで逝かせてあげて」なんて言わないでください。あなたがそばにいてくれるだけで私はやすらかに旅立てるのです。
私はあなたを愛しているということを、忘れないで下さい。
わんちゃん猫ちゃんの求めていることは、最期までずっと家族として大切に扱い、できるだけ一緒に過ごしてほしいということ。そして伝えたいことは、飼い主さんを愛しているということです。
この10個の想いを受け止めて、新しい家族をお迎えしてくださいね。
ほかに、少しエッジの効いた「猫の十戒」や「裏犬の十戒」などもあるので、気になった方はぜひ検索してみてください。
犬と猫、飼い方の違いとは?

わんちゃんと猫ちゃん、どちらをお迎えするか決まっていますか?
犬と猫では習性が違うため、飼い方や適した生活環境も違ってきます。リストをチェックして、どちらがご自身に合っているかを見極めましょう。
<犬猫の違いチェックリスト>
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①家での過ごし方
家族と一緒に過ごすのが好き。ひとりぼっちは苦手。
単独行動が好き。べったり一緒にいるのは苦手。
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②毎日の運動
屋外で歩いたり走ったりするために散歩に連れていく(1~2時間)
室内で高低差を使って木登りやジャンプなどの運動をするために一緒に遊ぶ(10~20分程度)
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③お手入れ
ブラッシング(毎日)、歯みがき(毎日)、シャンプー(月1回)、爪切り・肛門腺絞りなど(月1回)
ブラッシング(毎日。猫種によっては不要)、歯みがき(毎日)、爪切り(月1回)、シャンプー(年2回)
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④必須の飼育環境
トイレ×1、サークルやケージ(子犬期は必須)、床の滑り止め
トイレ×2、寝床、キャットタワー等の上下運動ができる場所、床の滑り止め
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⑤しつけ
トイレや無駄吠え、噛まないためのしつけが必須
ほぼ不要
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⑥生涯にかかる費用
約420万円(飼育費 約300万円、治療費 約120万円※)
約265万円(飼育費 約200万円、治療費 約65万円※)
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⑦住居にまつわる問題行動
家具や壁などをかじって破壊
家具や壁などで爪とぎ、マーキングで落ちない臭いがつくことも
※参照:アニコムどうぶつ白書2023
犬種・猫種によっても飼い方に違いがある
上記は犬と猫の違いですが、もちろん犬種・猫種ごとにも性格や飼い方の違いがあります。

例えばツンデレと言われている猫の中にも、ラグドールやメインクーンといった人懐こく甘えん坊の種類がいます。
また人懐こいと言われている犬ですが、柴犬などの日本犬には自立心が強く例え飼い主さんであってもべたべたされるのが苦手な種類もいます。
このコーナーではこれから毎回1つの犬種・猫種を取り上げ、飼い方や性格の違いなどを解説していきます。ご自身の性格やスタイルにピッタリの種類の子をぜひ見つけてくださいね。
矢板 夏子氏プロフィール
「ブリーダーナビ」「子猫ブリーダーナビ」コンテンツディレクター
大学卒業後、専門学校にて日本小動物獣医師会認定動物看護士の資格を取得。在学中に猫アレルギーを発症したため動物病院への就職を諦め、ペット関連のWEB業界へ進みました。複数サイトでのWEBディレクター・編集者経験を生かし、未来の愛犬・愛猫を探すご家族と信頼できるブリーダーを結びつけるWEBサイト「ブリーダーナビ」「子猫ブリーダーナビ」にてコンテンツディレクターを勤めています。
高校時代から継続して犬を飼っていて、初代ゴールデンレトリーバー、2代目超大型の保護犬に続き、現在ゴールデンレトリーバーを多頭飼育中。家具も壁も床までも歴代の犬たちにかじられてボロボロですが、これも良い思い出です(遠い目)。