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+わん+にゃん写真講座

ペット写真の撮影レッスン VOL.3

ローアングルからユニークな写真を撮影してみましょう。

今回はアングルを変えて撮ることで可愛さが表現できる猫ちゃんの撮影にスポットを当てて『ローアングルで撮る』方法を紹介いたしましょう。
ローアングル撮影とは、足元などの下方向から上を見上げるアングルで撮影する方法のことを言います。普段なにげなく撮影している目線とは違って、独特な写真を撮影することができるので、ぜひ試してみてください。

【方法 1】その瞬間を捉えるために、行動を予測して撮影してみましょう。

可愛い表情や仕草を撮影するためには、ある程度猫ちゃんの行動を予測することがコツです。
『もうすぐこちらを見るかも』や『カメラに向かって手をあげるのではないか』など確実ではなくてもいいので、自分なりに大まかに予測を立てると、いざという時に体が動き瞬間を捉えやすくなります。

【方法 2】ボケた写真もまた味があります。

カメラは近づきすぎると、ピントが合わなくなります。
これはスマホ、デジカメなどすべてのカメラに共通した事柄で、ボケた写真は失敗写真として認識されてしまいます。しかし、猫ちゃんの場合はボケた写真もまた、天真爛漫でユニークな表情となり、魅力的な表現方法のひとつです。

【方法 3】被写体を画角からはみ出して撮影すると躍動感が出ます。

天真爛漫な表情を出す撮影方法は他にもあります。
画角からはみ出して撮影することで、いつもとは違った躍動感のある写真になります。

【方法 4】猫ちゃんにカメラを向けて画面を見ないで撮影してみましょう。

カメラの画面を見ずに撮影することで、飼い主の顔の方を向いたり、カメラの方を向いたり、猫ちゃんの目線が予想外な方向に動いたりします。
ある程度の予測をするということを前段で述べましたが、【方法4】では全く予測をせずに撮る面白さがあります。画角の範囲のみを頭の中でイメージしながら、何枚も撮ってみてください。後で撮影画像を見返してみると、思わぬ面白い写真が撮れていることがあります。

レンズを猫ちゃんに向け、画面を見ずにシャッターを切ると、意外とユニークな写真が撮れる。

ひと言アドバイス

「自撮り棒」は自身を撮影するだけではなく、犬や猫を撮影するときも有効な撮影道具です。自分の足が入ってしまいそうな真上からの撮影や、高いところに登りたがる猫を撮影することもできます。ぜひ一度試してみてください。

著者プロフィール - 関根 統(せきね おさむ)

秋山写真工房でのアシスタントを経て独立。師匠である蛭川有裕氏の伊勢丹WEBサイトの商品撮影にて、商品の魅力をいかに引き出すかというシンプルながら奥の深い世界に魅せられ、その後、商品撮影カメラマンとして書籍、広告と幅広く活躍する。
平成25年、商品撮影コンサルタントpa-luceを設立。個人の持っているカメラで魅力ある写真を撮れるよう、わかりやすく伝えるのがモットー。

撮影協力:猫カフェMoCHA(モカ)原宿店