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+わん+にゃん写真講座

屋内で撮るスマホの撮影テクニック 第2回

基本を守れば、狙いどおりの写真が撮れます!

前回の第1回目では、“プロから見て良い写真とはどのようなものか”について、ご紹介しました。
今回はスマホで撮る写真の“テクニック”について、ご案内します。テーマは基本的かつ重要な“ピントの合った、ブレない写真の撮り方”です。わかりやすく5つのポイントに分けて解説していきます。

① 失敗の少ない“待ち伏せ型の撮影”

スマホを据えてシャッターチャンスを待つ“待ち伏せ型撮影”

前回もご紹介していますが、“とにかく待つ”、落ち着いて確実に撮れる“待ち伏せ型の撮影方法”が有効です。一般的なようですが、これはプロも活用している手法です。

さらに、スマホで撮影するときに自分で意識してピントを合わせている方は少ないかも知れませんが(カメラが被写体を検知して自動でピント調整するため)、失敗なく・確実にピントを合わせるためには、必ずスマホ画面に映った被写体を一度、指でタッチしてから撮影することも大切です。(マニュアルでのピント合わせ)

② 撮りたい表情を想像して待つことも大事

窓際は外光が差し込み撮影に適した場所です

とっさにシャッターを押すのではなく、きれいな写真が撮れる場所を予め決めておき、そこにわんちゃん、ねこちゃんを誘導する方法が基本となります。
屋内では明るい場所を選ぶようにしましょう。室内光だけでなく外光が入るような場所はカメラ機能を充分に発揮できて最適です。

次に、どんな写真を撮りたいのかイメージ(ポーズ等)をして待ちましょう。
多少時間はかかるかもしれないですが、ピントを合わせる準備ができている上に構図も考えられている状態なので、撮りたい写真が撮れる確率は高まるはずです。

③ プロが使うアイテムを活用する

三脚にスマートフォンを固定して撮影する方法はプロもよく行います。一見面倒なようですが、手を挙げたままの撮影は大変ですし、待ち伏せ型の撮影にはお薦めです。
わんちゃん、ねこちゃんが普段使っているクッションなどの前に三脚へ固定したスマホをセットしておき、ピントを合わせてシャッターチャンスを待ちます。被写体がよほど早く動かなければブレることもなく、これも狙った写真が撮れる確率は高くなります。

  • スマートフォンに三脚を取り付けるグッズも市販されています。

④ とにかく根気強く“待つ”

活発で落ち着かないわんちゃんや、気まぐれな ねこちゃんの撮影は難しいものです。そのような場合は、下記のような方法を試してみてください。

・箱の中に入れてみる
・おやつをあげてみる

大事なことは、とにかく“気長に”撮影するということです。(すぐに撮れなくても、再度チャレンジしてみるぐらいの気持ちが大切です)

⑤ 仕上げ(画像補正)も忘れずに

今は、どのメーカーのスマホでも写真を編集する機能がついているので、撮影後は補正することも大事です。例えば、窓辺を背景にして撮影した場合、外光が強いと逆光になってカメラが自動で暗めの写真にしてしまうこともあります。これは失敗ではないので、画像を明るく補正することで改善します。
また背景のカーテンが真っ白になるほど明るくすると、日常の生活感までなくなり、印象の違うカットを撮影することもできます。
一度チャレンジしてみてはいかがでしょうか。

  • 逆光で暗く写った写真

  • 明るく補正した写真

決して特別ではない当たり前のような手法ですが、これらを忠実に行うことで、いつもとは一味違った写真を撮影できるはずです。
(基本的なスタンスが“待つこと”ですので、時間はかかるかもしれませんが)ぜひ、試してみてください。